夫婦喧嘩で子供の心と体にどんな悪影響を受けるのか

※本サイトはアフィリエイト広告を使用しています。
子育て

夫婦一緒にいる時間が長くなると、意見の違い、行動の違いなど、お互いに譲れない部分があったり相手の気になる部分が増えることがあります。積もり積もってつい、夫婦喧嘩に発展することもあるでしょう。

どこのご家庭でも、たまに勃発するであろう夫婦喧嘩。夫婦喧嘩は犬も食わないけれど、喧嘩するほど仲がいい……。でもそれを子供が見ていたら?

喧嘩する両親を目の当たりにした子供には、どのような影響があるでしょうか。夫婦喧嘩が子供に与える影響と、夫婦喧嘩の後に子供をどうフォローするか紹介していきます。

夫婦喧嘩の頻度

出典:Domani

Domaniの編集部が30~45歳の日本全国のワーキングマザー110名を対象にとったアンケートによると「夫婦喧嘩をする」と答えた人は、全体の約70%。頻度については「年に数回」が28.2%、次いで「月に1回程度」が15.3%、「週に1回」が14.5%という結果でした。

夫婦喧嘩の原因

Domaniの編集部が30~45歳の日本全国のワーキングマザー110名を対象におこなったアンケートによると喧嘩の原因の上位は以下のような結果になりました。

1位 子どものことで意見の相違
2位 子育ての方針が違いすぎる!
3位 家事分担して欲しいのに!
4位 お金のことでモメたくないけれど
5位 コミュニケーション不足
※出典:Domani

育児期は、子供の世話やしつけなどへの考え方の違いから、夫婦間での葛藤や、不仲が起こりやすい時期です。

夫婦喧嘩にならないためには、お互いの考えを尊重し、譲り合い、妥協点を見つける必要があります。しかし、育児期はお互いに忙しく、理解し合うためのコミュニケーションの時間が取れないことも、夫婦喧嘩の原因の一つです。

夫婦喧嘩がもたらす子供による影響

子供の感情と変化

両親が怒鳴り合う、もしくは一方的に怒鳴られる親を見た子供は、恐怖心を抱くようになります。家の中でくり返されれば、子供には逃げ場所がありません。夫婦喧嘩はその時だけでなく、終わった後も家庭内の雰囲気を悪くします。

そうなると子供は常に不安な状態になり、日頃からびくびくと怯えるようになります。子供は自己中心的に物事を考える傾向にあるため、次第に「夫婦喧嘩は自分のせいだ」と思い込むようになり「自分が良い子じゃないから両親は喧嘩している」「自分がいなければ家族は幸せ」という考え方をしてしまいます。

中には、夫婦喧嘩が始まらないように、無理に明るく振る舞ったり、良い子を演じるときもあります。本来の自分を出せない子供は、家庭内で悩みを抱え込み、苦しい思いをすることになるかもしれません。

子供の身体的な悪影響

日常的な両親の喧嘩を目の当たりにした子供は、「親に気を使うようになった」「乱暴になった」「よく泣くようになった」という、気持ちや身体の異変を感じることがあります。

中には、ぜんそくの発作やアトピーの悪化など、「喧嘩が始まると、身体に変化が生じた」という子供もいます。他にも、子供に次のような変化が起きたときは要注意です。

  • 食欲不振や腹痛、吐き気などの消化器症状、頭痛
  • トイレの失敗、回数が増える
  • いつもビクビクしている、イライラしている
  • 多動や多弁、集中できない、落ち着きがなくなる
  • 必要以上に誰かにベタベタする、甘えが強くなる
  • 反抗的になる、乱暴になる

夫婦喧嘩が絶えない状態は、両親に精神的な余裕がなく、子供の話しや悩みに耳を傾けられないため、子供が寂しさを抱えたまま成長してしまう場合もあります。

コミュニケーションに支障を来す

福井大学とハーバード大学との共同研究によると、両親の暴言や暴力を数年に渡って目撃してきた子供は、脳の「視覚野」の一部が平均で16%萎縮していたという研究結果があります。

視覚野が萎縮するということは、目の前にあるものを正しく認識できない、あるいは見たくないモノは存在を認識できないことにつながります。つまり、記憶力や学習に影響が出る可能性があり、語彙力の低下に繋がります。

子供の成長だけでなく、会話をする相手の表情が読み取れなくなるなど、コミュニケーションに支障が出てしまう可能性があります。

子供が考える「家庭の中での自分の立ち位置」

親が子供の話しや悩みに耳を傾ける余裕がなくなると、子供は「ママやパパは自分を見てくれていない」と感じるようになり、やがて「家の中に自分の居場所がない」と考えることもあります。

自分は家族の一員ではないと考えるようになると、自分の存在を小さく、目立たなくしてしまうのです。例えば「家族の絵」を描くと、自分を異常なほど小さく描いたり、離れたところで家族に背を向けた様子を描いたりすることもあるそうです。

また、大きな布団の中に自分の小さな頭だけを出し「ここから出たくない」という意思表示を無意識にすることもあるようです。「楽しい」と思うことに集中できなくなりますし、一人で過ごす時間も多くなるでしょう。

そして、自分自身の殻に閉じこもってしまい、体調不良や不登校、学校には行ってもいわゆる「保健室登校」に繋がっていく可能性があります。

将来的な影響

幼少期に大きなトラウマを抱えた子供は、青少年期になっても感情の抑制が上手く出来ず、うつ状態や多動、人格障害などの精神的な病気を抱えることにつながり、成人後、社会への適応が難しくなるケースがあると言われています。

さらに、両親がしていた暴力を悪い事と思えずに、将来、自分のパートナーへ暴力を振るってしまう場合も、多々あるとされています。

イエコック

冷戦状態も悪影響をおよぼす

両親の会話がなくお互いを無視した状態でいると子供にとっては不安の原因であり、居心地の悪い家庭環境といえます。

また、冷戦状態ということは、そのきっかけとなった問題が解決されていないということでお互いの不満は残ったままであり、家庭内にはピリピリとした空気が満ちていることになります。

家庭環境に恵まれず、親との関係性を上手く築くことができないまま成長した子供は、「自分は大切な存在ではない」という自己否定感が強くなる可能性もあります。

子供は親の行動を見て、それを模範とし色々なことを学んでいきます。嫌な相手や納得のいかないことに対して「無視をすればいいんだ」と学んでしまうかもしれません。

子供へどうフォローしていくのか

夫婦喧嘩を目の当たりにした子供は、心が深く傷ついています。もし子どもが夫婦喧嘩を目撃したとき、最初に必要なのは子どもの不安と緊張を取り除くことが大切です。そのためにはまずは、二人で「怖い思いをさせてごめんね」と、ストレートな言葉で素直に真剣に謝りましょう。

そして、しっかりとスキンシップを計り、子どもを慰めることが必要です。

両親が仲直りすることも大切です。どうしても無理だという場合もあるかもしれませんが、子どもの前では無理でも仲直りしましょう。そうすることで、子どもに信頼感と安心感を与えることができます。

the kindest kidsfood

まとめ

今回は夫婦喧嘩が子供に与える影響と、夫婦喧嘩の後に子供をどうフォローするか紹介していきました。夫婦一緒に過ごしていると些細なことで喧嘩することもあると思います。でも「喧嘩するほど仲が良い」ともいいます。

子供のいるところで夫婦喧嘩をしてしまったら、まずは子供を抱きしめて「アナタは大事な存在である」ときちんと言葉でわかりやすく思いを伝えましょう。夫婦で腹立つことも時間が解決してくれることもあるでしょう。お互いに歩みよる姿勢を忘れてはいけません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

the kindest kidsfood イエコック
タイトルとURLをコピーしました