6ヶ月の娘を完全母乳で育てています。ですが、飲んでいる量がわからないし、ミルクに移行しようかなと思っているんですが、母乳育児のメリットはなんですか?
そろそろ予定日を迎える初産妊婦です。母乳育児のメリットを教えてください。
現在生後3ヵ月半の2人目を完母で育てています。母乳育児の魅力を教えてください。
赤ちゃんを育てているお母さんなら、少なからず母乳で育ててみたいという思いがあると思います。しかし、母乳育児には赤ちゃんにどのようなメリットがあるのか分からない方も多いと思います。
今回は、母乳育児は赤ちゃんにどんなメリットがあるのか解説していきます。
母乳育児による赤ちゃんにとってのメリット
母乳育児による赤ちゃんにとってのメリットを4つ解説していきます。
病気にかかりにくくなる
母乳には赤ちゃんの健やかな成長に必要なたんぱく質、脂肪、乳糖、ビタミン、鉄分、ミネラル、水分、消化や免疫にかかわる酵素が必要な量だけ含まれています。
また、 母乳には赤ちゃんの免疫機能をつくるための様々な物質が多く含まれています。
感染症やアレルギー・乳幼児突発死症候群・肥満・糖尿病の発症を予防や病気になるリスクやを下げるもしくは、重症にならずにすむ可能性があるといわれています。
栄養のバランスが良く、消化に良い
母乳のたんぱく質は粉ミルクに比べて半消化状態なので、腸にやさしいです。下痢など調子が悪い時でも与え続けることができます。
しかし、消化が良いがために赤ちゃんがすぐに空腹になってしまう点が挙げられます。空腹になると赤ちゃんが泣きだすので、その頻度が高くなってしまうのはデメリットになります。
赤ちゃんのあごと口の発達を促進
母乳を飲む時、舌を使ってしごき出す動きをします。この動きは口周りの筋肉を発達させるのに大きな役割を果たします。
舌の正しい使い方を習得することであごの骨を押し広げ、あごの骨の成長を促すことができます。その結果、綺麗な歯並びで歯が生えてくるよう土台が整ってきます。母乳育児は口腔発達にも大きなメリットがあります。
お母さんと肌と肌が密着できることで安心感を得られる
授乳中に長い時間触れ合ったり、目で見つめあったりすることにより幸福ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」が活性化されます。このホルモンの作用により、母親は満たされた気分になることができますし、赤ちゃんも精神的に安定します。
オキシトシンには前頭葉機能を改善させる抗うつ効果もあります。そのため、赤ちゃんの夜泣きによって睡眠不足になりがちな時期の母親の精神を安定させる面でも効果に期待できます。
母乳育児お母さんにとってのメリット
母乳育児は、赤ちゃんにだけでなくお母さんにもメリットがあります。ここからは母乳育児によるお母さんのメリットを紹介していきます。
乳がんや骨粗しょう症になりにくい
乳癌の発生率が5%程度低下するといわれています。また、母乳育児したにも関わらず、乳癌を発症した場合も、授乳しなかった女性に比べて、がんの再発およびがんによる死亡の可能性が低いという報告もあります。
また、母体へのメリットは授乳期間中だけにとどまらず、高齢になった時にも発揮されます。母乳育児により骨の石灰化を強化することができるため、後に骨粗しょう症になる可能性が低くなるとも言われています。
産後ダイエットの効果がある
産後太りに悩むお母さん方も多いかと思いますが、母乳育児には産後太りを軽減する作用もあります。母乳は作るためにカロリーを消費するため、その分早く妊娠前の体重に戻ることができるのです。
一日の授乳で、最大500kcaを消費すると言われています。これは、自転車に1時間ほど乗っている程度の運動量に値します。
また、授乳期間中にはホルモンにより排卵が抑えられ、生理が止まる人も多いです。そのため授乳期間中は母親にとっては子宮を休める期間ともなり、産後回復を早めてくれる効果もあります。
母乳育児のデメリット
母乳育児はメリットだけではく、デメリットもあります。母乳育児のデメリットを以下が挙げられます。
●体の負担が大きい。 ●飲んでいる量がわからず不安になる ●授乳間隔が短く大変 ●母乳分泌が悪いと赤ちゃんの体重が増えない ●他人に長時間預けられない ●乳房、乳頭トラブルがおきる事がある ●自分の食べ物に気を使わないといけない ●ビタミンDが不足しがちになる
母乳育児は、メリットも多いですが、デメリットもあります。無理せずに自分たちに合った授乳方法を見つけることが大切になってきます。
まとめ
今回は、母乳育児は赤ちゃんにどんなメリットがあるのかについて解説していきました。
母乳育児にはメリットとデメリットの両方があります。しかし、赤ちゃんの健やかな成長と親子の絆を深めるには母乳とミルクに違いはありません。
母乳育児でなければならないということでもありません。赤ちゃんがお母さんとコミュニケーションをとりながら健やかに育つことが最も大切です。赤ちゃんとお母さんのペースを合わせて授乳をしていきましょう。